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日本人の宗教観

文芸春秋の季刊号「心の時代を生きる」を読み終え、
日本人の宗教観が、浮きぼりに見えたような気がします。

 寄稿しておられる著名人たちの各々は、自分の宗教を持つ人、
無宗教の人、不可知論者と様々な立場でしたが、一通り読んで、
全体から受けた印象は、無宗教を自認する人が大多数と言われて
いるにもかかわらず、実際には日本人の内面に独自の宗教的価値感が
健在しているんだなと思いました。

元々は農耕民族だったこともあって、豊かな自然・・山川草木、禽獣魚虫
と共存しながら生かされているという、自然の力に対する超越的な思いが
信仰に繋がっていったという経過はよく分かります。

ライフスタイルの変化や、特に戦後の価値感によって無関心であって構わない
とか、天皇制への一部の批判等、(私の場合は中学で学んだマルクスの「宗教は
人民の阿片」というフレーズに強いインパクトを受けました)様々な要素によって、
無神論と称する人は多いと思いますが・・しかし、
宗教的文化や、伝統行事として扱われる事にさほどの抵抗を覚えなくても、
そのようなカタチとしての宗教を、(現在の自分も含めて)粗末に扱っても
構わないと考える人は、それほどいないのではないかと思うのです。


私にとっての宗教とは、この世の中の本質的なものの見方、感じ方を
教えてくれるものであって、どう生きるかという答えを与えてくれたのが
聖書だったと思っています。もちろん、いろいろな宗教を決して否定はしないし
無神論の立場の人の生き方や考えは多様性として尊重したいと思いますが。


宗教と言うよりも、信仰心 というもののほうが
個人的には大切なのではないだろうかと思いました。
うまく言えませんが・・


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     意外でもあり、興味深かったのは、
     元外務事管の佐藤優氏でした。
     いかにも佐藤氏らしい「宗教と思想」という
     学問的・政治・思想的視点で、キリスト教徒として
     持たれる考え方は、共感できるものがありました。

カール・マルクスの語った「宗教は人民の阿片」とは、今まで考えていた
ような共産主義の反宗教的単なる感情論ではない、
「宗教」と人間の心理の関係で論じたものだったという説明も
初めて知って勉強になりました。
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by hanamizukidayo | 2007-06-13 13:34 | 宗教