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確かに・・

 この頃以下のような意見に共感することがよくあります。
同夕刊の記事を読んで私も何となく引っかかった記憶が残りましたが、
こういう事だったんだなと大変納得させられたので、以下コピーさせて貰いました。



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 読売新聞6/19夕刊の大阪本社編集委員・加藤譲氏の夕景時評というコラムの題は「二宮金次郎の復活」で、京都府下の二小学校に二宮金次郎(尊徳)像が再建された、京都市立小で石像等が残るのは約3割、新設は「極めて珍しい」とし、小田原市の尊徳記念館の「思想や生き方が改めて見直されている」との言葉も紹介している。

 その続きの最後までの文はこうだ。
 「徳育の教科化が言われる。が、拝金、格差、年金漏れ、税金の私物化や無駄遣い…。「美しくない国」に言われる筋合いはない。政治家や官僚らこそ金次郎の実像から学んだらどうか。」
 
二宮尊徳にひっかけて「政治家や官僚」に「徳」をもてと説く(又は風刺する)真っ当なコラムのようでもある。しかし、私には気にかかることが残った。
 第一に、「政治家や官僚らこそ…」という言い方はあまりに単純すぎはしないか。上のように皮肉を言われる(風刺される)ような政治家・官僚ばかりではなく、まっとうな政治家や官僚たちもいる筈だ。
 こう批判すると、<いや「拝金、格差、年金漏れ、税金の私物化や無駄遣い」という部分で、そうしたものに関係している「政治家や官僚ら」に限っている>と反論又は釈明されるのかもしれない。
 だが、そのような限定は上の文では極めて分かりにくい。逆に「政治家や官僚ら」の全て又は殆どが「拝金、格差、年金漏れ、税金の私物化や無駄遣い」に関係しているかの如きニュアンスもある。
 ここで私が指摘しておきたいのは、じつは上の「政治家や官僚ら」は一般化しすぎだ、といった細かな話ではない。
 戦後ずっと、このようにして、「政治家や官僚ら」という<権力者>たちはマスコミ(・マスメディアから)ごく簡単に批判され、風刺され、場合によっては馬鹿にされ、罵倒されてきたが、それでよかったのか、という問題提起だ。
 上の文は明らかに「政治家や官僚ら」をターゲットにした批判だ。こんな何気ないコラムを含む新聞・週刊誌等の記事によって、「政治家や官僚ら」は過剰に批判された、過剰に貶された、その結果として、必要以上に政治家・官僚不信が増大した。戦後のマスコミは、まともな政治家・官僚を正当に評価せず、ほとんど彼ら「権力者」の批判、風刺、揶揄ばかりをしてきた。そうしたマスコミの風潮こそが、過剰な政治家・官僚不信を生み、誰がやっても同じとの「政治不信」あるいは国政選挙における2/3に満たない投票率等の原因となった--と私は考えている。
 第二に、上に述べたことと関連はするが、「政治家や官僚ら」という<権力者>を批判・風刺・揶揄しておけば読者の共感を得られ、又は少なくとも反発を食らうことはないだろうとの、マスコミ関係者にみられる読者・視聴者「大衆」への<迎合>・<おもねり>の感覚・姿勢が「透けて」見える。
 読売新聞は好みの新聞の一つだが、この読売新聞とて、第一に指摘した点とこの点では他の新聞と変わりはなさそうだ。あるいは、慎重に考えることなく、文章を推敲することなく筆を措いた加藤譲氏の意識の奥底に、読者「大衆」に「政治家や官僚ら」を批判する言辞を示しておけば<大丈夫>だという、単純素朴な(私には誤っていると思える)<ジャーナリスト>感覚があるに違いない、と思われる。
 第三に、読売新聞社は、又は同大阪本社は、さらには加藤譲という人は、「政治家や官僚らこそ金次郎の実像から学んだらどうか」と自信を持って言える資格が本当にあるのか。朝日新聞社等と比べて、経営、記者の資質等に問題は少なそうでもあり、具体的な何かを私は指摘することができないが、上のように他者(政治家・官僚)を簡単に批判できるほどに、読売新聞、同大阪本社の人びとは全員が<道徳的>に立派で、加藤譲氏もむろん二宮尊徳の如き<徳>をもつ人物なのか。
 天に唾吐くことにならないように願っている。
 なお、上掲の文の中には安倍首相の「美しい国」への皮肉らしきものがある。読売新聞が安倍首相を支持し、彼の著「美しい国へ」を積極的に評価する義務はないので、この点はとくに問題視しない。
 以上、<こんなことに目くじらを立てなくても>と感じられそうな文章になったが、<目くじらを立てて>いるわけではない。日本のマスコミ人・新聞関係者の傲慢さ・無責任さについての日常的で潜在的な感覚が、ふと呼び覚まされたのだ。

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by hanamizukidayo | 2007-07-04 12:22 | 政治・社会