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ベテラン揃いの改造

内閣改造の発表を聞いた感想ですが、実績・能力のある人材を起用した
「重厚布陣」な改造内閣(読売評)に同感します。

幹事長・・外務相・防衛相・サプライズと言われる枡添氏の厚労相の
顔ぶれにも納得です。
ほとんどの方が、緊張感や悲壮な表情さえ浮かべておられた気がします。
インタビューに「お国の為に・・」と答えられた閣僚もおられました。

しかしテレビの報道は聞くに堪えないものが
多いですね。

選ばれた各大臣は、そもそも選挙という国民の意思で選ばれた
代表者のまた代表(一部を除けば)なのに、平然と面白おかしく
こき下ろし笑う神経。こういう方々は裏を返せば選んだ自分を含む
多勢の国民をコバカにしている事になりませんか。
こうした風潮を蔓延させるから社会も悪くなる、批判する前に
自らの襟を正しもっと謙虚になって頂きたいものです。

大体、自国の総理に「お友達内閣」とネーミングし揶揄する態度も
不愉快でしたが、今回も「自分は何様?いい加減にせい!」と言いたく
なる司会者及びコメンテーターの面々にうんざりしました。


総理居残り内閣(民主・長妻氏)、セコハン内閣(アサヒ)、
賞味期限ギリギリの幕の内(やくみつる)、P・T・A(福島瑞穂)

   ↑ ホンの一例ですよ。ひどくない?




  【主張】内閣改造 総力挙げ改革路線貫け。 
      ねじれ国会へ重厚な布陣だ
  
  政権の立て直しに、派手さよりも手堅さを重視した布陣といえよう。
 

改造内閣や自民党新三役の顔ぶれからは、がけっぷちの安倍晋三首相が何とか踏みとどまり、与党内に幅広く人材を求めながら、改革路線を継続していこうという決意が読み取れる。

 参院選大敗から約1カ月を経て、内閣支持率や首相の求心力に回復の兆しはまだない。人心一新をもってしても、厳しい再出発であることに変わりはない。

 ◆ベテラン起用で安定感

 首相は改造を機に、新しい国づくりを再スタートさせると述べた。参院選1人区の惨敗などを背景に、与党内では地域間格差への対応を求める圧力が強まっている。首相の基本路線に揺らぎがあってはならない。もしそうなれば、続投の意義は失われる。

 主要閣僚では、内閣の要役となる官房長官を塩崎恭久氏から与謝野馨元通産相に代えたほか、外相に町村信孝、防衛相に高村正彦の両元外相を起用し、内閣の危機管理や外交・安全保障担当にベテランを配置した。

 安倍内閣発足後、事務所経費や失言などで閣僚が辞任する度に、首相や内閣官房の対応のまずさが指摘され、参院選にも悪影響を及ぼした。

 与謝野氏は組閣後の会見で、「地味でも着実に仕事をしていく」と基本姿勢を述べたが、若い首相を支える観点からも、政策通で党務にも通じたその手腕が期待される。

 日米同盟の維持、強化を図りながら「価値の外交」「主張する外交」を継続する意味で、外相経験のある町村、高村両氏の起用は安定感を与える。秋の臨時国会では、テロ対策特別措置法の延長が焦点となるが、それを見据えた人事ともいえよう。

 政策通で「族議員」でない舛添要一氏を、年金問題などの対応が急務となる厚労相に起用したのも人事の柱の一つだ。公然と首相批判を展開していた人物を登用した意外性もある。

 全体としては、町村、高村両氏や額賀福志郎財務相の起用に象徴されるように、各派の領袖クラスを閣内に取り込むことなどで挙党態勢を図った。

 派閥の均衡うんぬんよりも、要所にベテランを置くことで、若さと稚拙さが同居していた前内閣の印象を拭(ぬぐ)うねらいがあったと受け止めたい。

 ◆力点置いた「対民主党」

 自民党三役人事では、外交政策などで首相と政治路線が重なり合う麻生太郎氏を、党再生の先頭に立つ幹事長に起用した。総務会長には、国会運営や選挙対策に通じ、かつて新進党時代に民主党の小沢一郎代表と行動を共にした二階俊博氏を充てた。政調会長には、平成10年の「金融国会」で、金融再生関連法をめぐり民主党との協議にあたった石原伸晃氏を起用した。

 3氏とも、参院第一党となった民主党との政党間協議に取り組む考えを示しており、衆参のねじれ現象に対応して政策運営にあたるシフトだ。

 もっとも、民主党の小沢代表は話し合い路線はとらず、徹底して安倍政権を弱体化させ、解散・総選挙に追い込む戦術をとるものと予想される。

 その意味で、与野党協議の態勢は組むにせよ、重要な政策、法案で政府・与党が譲れない点については、ベテラン閣僚が明確に答弁し、必要な反論を行うことが重要である。

 テロ特措法の延長に民主党が反対を表明していることについて、町村氏が就任早々、民主党は方針を転換すべきだと主張したのは適切である。

 民間人の増田寛也元岩手県知事を総務相に起用し、地方対策重視の姿勢も示した。地方分権に取り組み、改革派知事と呼ばれた人物だが、担当分野の広い重要閣僚に抜擢(ばってき)したのは注目される。問題は、地方重視を名目に、公共事業を通じた対策に与党内の関心が集まっていることだ。

 厳格な財政再建路線に立つ与謝野氏が閣内に入り、石原政調会長は従来型の公共事業による地方対策は効果が薄いと明言する。しかし、麻生幹事長や二階総務会長を含め、公共事業に一定の効果を期待する意見は多い。

 憲法改正への取り組みなど、新しい国づくりを含む構造改革路線を貫けるかどうか、参院選大敗への反省という文脈で安倍首相は進むべき道をあいまいにしてはならない。

(産経社説2007/08/28 05:10)

by hanamizukidayo | 2007-08-28 13:37 | 政治・社会